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2019.06.06 

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【事例】人のミスが許せない


こんにちは。
『正しい悩み方』に導くカウンセラーの桑原です。









Wさん 40代 男性 会社員 

「僕は何人か部下を抱えていますが、部下に手を焼いています。
仕事は完璧にするべきなのにミスをする。
何度注意しても繰り返してまったく改善の見込みがありません。
それどころか、どんどんミスが増えている気がしてイライラするんです。
どうしたら、完璧に仕事をしてもらえるんでしょうか。
僕のマネジメントが悪いんでしょうか?
必ず部下が言うことを聞くマネジメント方法教えていただけませんか?」

来訪後に、このように話し始めたWさん。
マネジメント方法を学ぶことを目的と話していますが、
私は来訪の目的がほかにもあるように感じ、質問を繰り返すと
Wさんが話し始めました。









「もう、ミスを見つけると黙っていられなくて・・・。
すぐ、部下の席に行って、なんでまたこれミスしてんの!?
前にも言ったけど、どうして?
いつになったら完璧にしてくれるの?って・・・
つい・・・怒鳴るように言ってしまって・・・」

と、顔をゆがめて後悔の念が表出していました。
部下のミスが増えることでマネジメント力がない、
と評価されることを恐れていました。

「部下のマネジメントよりも、自分のマネジメントが必要かもしれません・・・
ミスに対して怒鳴ることも疲れました。怒鳴る自分への自己嫌悪もあるし、
自分がイライラをコントロールできれば、部下も変わるかも・・・
それなら・・・変わりたいです!」

と話し始め、アンガーマネジメントワークを繰り返しPDCA(※)を繰り返しました。











※P・・・Plan(ワークの計画・準備)
 D・・・Do(実施)
 C・・・Check(やってみてイライラの変化、できるできないを確認)
 A・・・Action(難しかったことをもっと手軽な形に修正)

実施したこと
・怒りのタイプ診断
・アンガー日記
・感情の言語化
・怒りの数値化
・怒りの発生時の対処法の考案
・怒りを感じるときと感じないときの差の明確化
・言葉使い、姿勢、表情へ変化を加える

こうしてワークのPDCAを繰り返すこと13回。
Wさんから「もう大丈夫だと思います!イライラすることが減りました」
と発言がありました。

実際に部下を含めた周囲がWさんが変化することで変わってきたのか、
質問をすると渋い顔で「それが・・・何にも変化がないんです」











と、寂しげに話すため具体的な話しかけ方、注意の仕方などを確認。
そして、Wさんが使ったことばをそのまま使って、ロールプレイを実施してみました。

私がWさんの役で、Wさんには部下の役をやっていただきました。
すると・・・。
「あっ・・・。悪い癖ですね。押しつけています・・・。」とWさん。

ロールプレイをすることで、上司から押しつけられる詰問をされる苦しさを理解し、その日からWさんは大きく変化していきました。

「なんで!?どうして!?」と追求することをやめ、どうしたらミスを防げるのか、一緒に改善策を考えることができるようになりました。

研究肌だったWさんは、以前はなぜミスが起きるのか、研究をしていましたが『能力がない』としか思うことができなかったそうです。
そこから、改善策を考えるようになってから部下のミスも減り、今では心理的ストレスがミスにつながることを深く理解できたようでした。

今ではすっかり部下から慕われる上司へと変貌を遂げたWさんの事例でした。



この事例掲載に当たり、ご協力いただいたWさんに心より感謝申し上げます。